ごはんだけホームステイ

2011年12月18日 @ 09:12 AM
minamigawa

先日日経MJを読んでいたら宿泊無しの「ごはんだけホームステイ」という記事が載っていた。

宿泊がつきもののホームステイであるが最近は海外の旅行者を自宅に招き一緒に食事をする「ごはんだけホームステイ」が徐々に人気がでているらしい

  

「日本の家庭の雰囲気を味わいたい」という外国人旅行者と「宿泊はハードルが高いけど食事なら」と考える受け入れ側の気持ちが合致して小さな文化交流が広まりつつあると書いてあった。

私も取引先のはからいで先日韓国の田舎のりんご農家に招待していただき焼肉や松茸をたらふくご馳走になった。

異国の地で食卓に招かれ一緒に食事をするのはとても楽しい体験だった。

農家の方3世代そろっての食事。日本人が食卓にきて話をするといった体験もはじめてのようで 最初は少し緊張気味であったおばあさんや娘さん息子さんとも徐々に距離が小さくなっていった。

数時間の滞在でも一緒に食卓を囲むと小さな文化交流も満喫できる。

有名なレストランでの接待よりも貴重で新鮮であった。

「ごはんだけホームステイ」というホームビジット企画は外国人観光客集客にはかなり有効ではないかと思う

先日郡上の地域資源活用農商工連携セミナーでご一緒した㈱アスリックスの濱社長が外国人旅行者の集客の取組について興味深い説明されていていた。

距離が離れるほど旅行者は有名なところにしかいかないラケット効果というのがあるという

つまり遠方の顧客ほど有名な観光地にしか注目せず 例えば日本人ならフランスならパリとかイタリアならローマとかメジャーなところばかりに客が集中することをいうらしい

そこで能登の事例を紹介されていた。能登では人に注目し面白い人や取組の発掘しPRしたり外国人を民家の招待したりして小さな街でも沢山の米国人や台湾人などの外国人の集客に成功している事例だ。

2003年小泉首相の時に外国人旅行者を2010年までに1000万人にするというビジットジャパン事業がスタートした。

調べてみると521万人だった旅行客は徐々に増え08年で835万人まで増えていた。

09年はリーマンショックの影響で679万人に減少したが10年には861万人と26.8%も増えた。

惜しくも目標の1000万人は達成しなかったがキャンペーンの成果はかなりあったのではないかと思う

残念ながら今年は震災や円高の影響で10月まで3割減に推移しているらしく大きく落ち込むことが予想される。

人口減少やデフレで内需が期待できない分 地域や日本経済の活性化のためには外国から沢山きてもらう取り組みが必要だと思う。

フランスや先進諸国に比べて日本は海外の旅行者の取り込みについて大きく遅れている

ホームビジットで日本ファンを獲得する取り組みは能登の事例のように地方の外国人客の集客にかなり効果が期待できるのではないかと思う 実際日本人の生活を知りたい外国人も多い

このような取り組みが増えれば地域の活性化やビジネスチャンスの拡大につながる

観光庁は将来訪日外国人を3000万人にする計画で、2013年までの目標が1500万人という。

震災、為替などの問題も考えると目標値はかなり高いが単純に10人に1人が外国からお客さんよんでくれば1300万人位は達成する

頑張れ日本!目指せ観光立国


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